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スペイン産オリーブオイルでより健康的な毎日を!

オリーブオイルの歴史とは?

オリーブオイルの歴史は大変古く、起源は今から7000〜8000年前の西アジア(現在のトルコ南部)にまでさかのぼると言われています。オリーブの木自体はキプロスやシリア、クレタなどにおいて自生していたため、比較的初期からこれらの地域では生産が行われ始めました。

「オイル」という言葉の語源はアラビア語でオリーブを意味する単語であることからも、オリーブオイルがいかに人類にとって古くから親しまれてきているものかをうかがうことができます。当時はオイルといえば、オリーブオイル以外のものは存在しないという時代でした。

トルコ南部から地中海にかけて広く自生していたオリーブの木は次第に近隣諸国にも広がり、ローマ帝国の時代においては多くの人々の消費のためにローマの属州などの地域で積極的にオリーブの栽培が行われるようになり、人々の生活の様々なシーンにおいて取り入れられる身近な存在となっていきました。使用される用途は料理だけではなく、医薬品、化粧品、灯火、宗教上の儀式などに至るまで広く使用されていました。

ギリシャ、南フランス、イタリア半島からスペインへ伝わって行ったとされているオリーブ栽培は、やがて北アフリカやチュニジア、モロッコ、アルジェリアにまでもローマ人によってオリーブオイルの生産地として開発されたことから広まって行くことになりました。

時を経て技術の進歩により長期保存が可能なオリーブの種類の種子からの採油ができるようになりました。

多くの人々にとってオリーブはとても生活に欠かすことのできないもので、ワインと並んで人類史上最も早く栽培が始まったもののひとつということができるものです。

オリーブの種類とは?

オリーブオイルに使用されるオリーブの種類は大変多いのでここでは主要なオリーブの品種、その中でも特に最も一般的なスペイン産のオリーブの品種についてご詳細したいと思います。

  • ピクアル

主に食用オイルに使用されます。

過去5年間で生産された食用オリーブオイルの約30%を占める割合をこのピクアルという品種が占めています。ここまで多く生産される理由の一つが、ピクアルの含有するオイルの量が20〜27%と多いことにあります。ピクアルの品種は高レベルのポリフェノールを含有することから主にバージンオイルまたはエキストラバージンオイルの生産に非常に適しています。世界中のオリーブ生産者の中でも多くの賞を獲得し続けている品種であることから、それに比例して生産される量も年々増加の一途にある品種です。ピクアルオリーブの多くはハエン県やアンダルシア地方で生産されています。しかしながらこのピクアル品種は非常に耐久性に優れた品種であることから、世界中に輸出されニュージーランドやエジプトやカリフォルニア州など様々な地域で生産され繁栄しています。

  • アルべキーナ

前述のピクアルに並んで世界的に見ても生産料の多いスペインのオリーブの品種です。過去5年間で生産された量はピクアルに次ぐ量となっています。主にスペインの中でもカタルーニャ地方を原産とする種類が有名です。ドレープの小さい、全体的に均一な形状をした品種であることから、扱いが安易で収穫にも余計な手間がかかりにくい品種です。機械化されている近年のオリーブオイル生産ルートにとっては非常に重宝するため、頻繁に用いられることが多い品種です。オリーブに占めるオイルの含有量やその土地への適応性は生産者の人気を高く集める要因となっています。

  • ホジブランカ

スペイン南部のコルドバ地方で誕生した品種で、ピクアルとアルべキーナに次ぐ最も一般的な栽培品種です。ホジブランカの木は干ばつや寒さに非常に強く、その丈夫さとオリーブに占めるオイルの含有量が17〜19%と高いことから農家に大変人気な品種となっています。ホジブランカから作られるオリーブオイルは甘さが感じられるような口当たりに始まり、その後ほんのりと苦味を感じる後味が独特の風味をかもしだします。ピクアルやアルべキーナなどに比べて比較的油分が少ないため、ホジブランカオリーブオイルは特に食卓用のテーブルオリーブオイルとして用いられ人気が非常に高い品種となっています。

エキストラバージンオイルとその他のオイルの違いとは?

国際オリーブオイル協会IOOC (International Olive Oil Council)が定める基準に従ってオリーブオイルの種類分けが行われます。日本に輸入されるオリーブオイルは3種類あり、エキストラバージンオリーブオイル、オリーブオイル、オリーブポマースオイルに分けられます。ここではこの3種類のオリーブオイルについてその違いについてご紹介します。

  • エキストラバージンオリーブオイル(日本において一般的に食用とされる)

バージンオリーブオイルはオリーブの果実を収穫し、そのまま搾ったものに限定して命名されます。その中でもこのエキストラバージンオリーブオイルはオリーブの果実の完全なる食味や香りを持つもので、且つ酸度が0.8%以下のものに限って命名されます。最高品質のオリーブオイルと言っても過言ではなく、実際多くの賞を受賞しているオリーブオイルもこのエキストラバージンオリーブオイルであることが多いです。

  • オリーブオイル(日本において一般的に食用とされる)

精製オリーブオイルとバージンオイルのブレンドで酸度は1%以下であると命名されます。

  • オリーブポマースオイル

精製オリーブポマースオイル(バージンオイルを搾った残りカスから採油し溶剤抽出したもの)とバージンオイルのブレンドで酸度は1%以下であると命名されます。

また、オリーブオイルは大まかではありますが、大きくスウィートタイプかスパイシータイプに分けられます。

  • スウィートタイプ

実際に甘味を感じるというわけではなく、辛味や苦味が少なく、比較的マイルドな口当たりでバランスの取れた軽めのオイルのことをいいます。

  • スパイシータイプ

草やハーブの香りが生き生きとしており、心地良い辛味や苦味があるオイルのことをいいます。一般的には、山地で生産されるオリーブオイルはスパイシーで力強い印象で、海辺に近い場所で生産されるオリーブオイルは繊細でスウィートな印象が強い傾向にあるとされています。また同じ品種の中においても、早摘みの方が辛味があり、完熟果実から取れるオイルはマイルドな口当たりになりやすいとされています。

オリーブオイルと健康の関係とは?

近年オリーブオイルが健康に良いとされ非常に注目を浴びるようになってきました。健康に良いとされる大きな理由には、オリーブオイルには不飽和脂肪酸が多く含まれていること、体内の酸化を防止するポリフェノールを含んでいること、必須脂肪酸を含む三大栄養素の脂質を含むことがあげられます。

健康志向が日々高まる中で、脂質を避けるという動きも多く見られる昨今ですが、脂質は細胞膜やホルモンの材料になったり、体を構成するために欠かすことのできない栄養素です。また、体を動かすためにエネルギー源として非常に重要な役割をしています。しかし、脂質の取り過ぎは体にとって決して健康的であるということはできません。重要なことは、いかに良質の脂質を効率よく摂取するかということです。オリーブオイルは、良質な脂質が持つとされる役割全てが網羅されており、日頃の生活の中にも非常に取り入れやすいオイルです。

オリーブオイルに含まれるオレイン酸には悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールは減少させないという理想的な働きがあり、心筋梗塞、脳梗塞や高血圧症の予防にも効果があります。また、このオレイン酸には皮膚を柔らかく保つ効果もあるので、角質のゴワツキや乾燥小じわの改善にも効果があるとされています。

オリーブオイルに含まれるオレウロペインというポリフェノールは抗酸化作用が大変高く、血中コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化などの血管系の疾患を予防するという研究結果も報告されており、抗菌・抗ウイルス作用があり、体を病原菌から守り、体内の免疫組織の活動を活発にさせると言われています。このポリフェノールは体内で蓄積することが不可能なので、定期的に毎日摂取する必要があります。

スペイン産オリーブオイルは日本へどのくらい輸入されているの?

年によって変動はあるものの、世界に占めるオリーブオイル生産の約40%をスペイン産オリーブオイルが占めています。ため、日本で普段私たちの生活に用いられるオリーブオイルもスペイン産であることがほとんどです。2019年における日本のオリーブオイル総輸入量は年間75,000トンで、最近はコロナ禍により自宅で料理をすることが増えたこともあり、今後さらに輸入量は増加の一途とたどると予想されています。

日本オリーブオイルコンクールとは?

OLIVE JAPAN® 国際エキストラバージンオリーブオイルコンテストは、2012年に日本で初めて開催された国際規模のオリーブオイルコンテストであり、世界でも有数の国際品評会です。世界の主要生産地からいずれも選りすぐりのオリーブオイルが出品され、その品質を競います。2020年は世界23カ国から700品ものエントリーがあり、570品に賞を授与しています。世界TOP10の主要オリーブオイルコンテストの一つに選ばれた海外でも知名度の高いオリーブオイルコンテストです。