サングリアはもともとスペインの夏に欠かすことのできない飲み物で、スペイン南部のアンダルシア地方が発祥とされています。サングリアは、あまり状態の優れないワインや余ってしまったワインの活用方法として工夫したことから始まった飲み物とされています。
サングリアの歴史は意外と古く、2000年前にローマ人がイベリア半島にやってきた時までにさかのぼります。当時は飲み水にバクテリアなどの細菌が発生し安全に飲むことが難しい状況でした。そこで、アルコール飲料を水に入れてバクテリアを退治するという考え方が生まれます。その為、最初のサングリアは水とワインにハーブやスパイスと混ぜたものであったと言われています。
サングリアの名前の由来はその赤ワインが作り出す濃い赤色を血に例えてスペイン語のサングレ(sangre:血)に由来します。
赤ワインに、スライスしたオレンジやレモン、りんごなどをを入れ、お好みでシナモンなどのスパイスを少量加え、しっかりと冷やして作ります。冷蔵庫でしっかりと冷やし、氷と共に提供することで、清涼感溢れるお家でも気軽に楽しむことのできるスペイン家庭の味、サングリアが出来上がります。
スペイン本土においては、高価なワインではなく比較的安価な赤ワインを用いることが多く、カジュアルな飲み物です。
似たような種類でスペイン北部においては桃を利用したスーラ(zurra)と呼ばれるサングリアや、白ワインをベースで作るサングリア・ブランカ(sangria blanca)と呼ばれるものもあります。
赤ワインを炭酸飲料で割っただけの飲み物です。サングリアよりもさらに作るのが簡単で且つ経済的なレシピです。両者共に見た目も味も似ていますが、ティント・デ・ベラノのレシピにはシナモンやブランデーリキュールを必要としないことから、よりシンプルで経済的に作ることが可能となります。
スペインにおいては赤ワインとファンタを割って作ることが多いです。もし、ファンタがなければ、同じく果実味があり炭酸により爽快感を味わうことのできるセブンアップやスプライトもおすすめです。もしそれも無いようであれば、レモネードと炭酸水を混ぜ合わせるだけでも非常に美味しく作ることができますので、是非お気軽に試してみてください。
サングリアには規定のレシピはありません。ご自分で好きな赤ワインと好きな果物を組み合わせることで簡単に作ることができます。ここでは筆者の私もよく家で作る簡単で美味しいオススメのレシピをご紹介します!
<材料>
<作り方>
※お好みで蜂蜜を入れても味がよりなめらかになりおすすめです。
※お酒が苦手な方には、より口当たりの優しい白ワインやロゼワインを使ったレシピや、ジュースを多めに入れたレシピがおすすめです。
※どの赤ワインが適しているという決まりは厳密にありませんが、比較的果実味の多い赤ワインが果物との相性をより良くさせます。ピノ・ノワールとの相性も良いです。