スペインの泡!人と集まるこの季節にピッタリなカヴァ(スパークリングワイン)

by Yuki Sakaguchi

カヴァはシャンパンと同じ伝統的製法で造られる、スペイン産のスパークリングワインのことです。スパークリングワインの中で、プロセッコとシャンパンに次ぐ販売本数があり、年間約2億4,000万本が販売されている世界3大スパークリングワインの1つです。

カヴァ(Cava)という印象的な名前は、カタルーニャ語で「セラー」を意味し、ワインを熟成させる洞窟(Cave)に語源を由来しています。

生産地については、もともと規則が地理的産地ではなく製法を定めたものであった為、カタルーニャをはじめとしてリオハ、アラゴン、ナヴァーラ、ヴァレンシア、バスクなど、気候や風土の違う多様な地域に3万ha以上の畑が拡がっています。しかしながら、生産量のおよそ95%は、サン・サドゥルニ・ダノイアという村があるカタルーニャ地方で生産されています。

カヴァの歴史とは?

初めて製品化されたのは1872年、フランスのシャンパーニュ地方でスパークリングワインの造り方を学んできた、ホセ・ラベントス氏が、シャンパンと同じ伝統的製法で造りました。その後1880年代にフィロキセラ禍によって、カタルーニャにもともと植えられていた赤ワイン用の黒ブドウが壊滅することになります。これをきっかけとして、カヴァ用の白ブドウに植え替えられたことで、産業は大きく発展しました。1959年には、初めて法律により「カヴァ」と名乗るための規則が定められることになりますが、当時の規則に製法についての制限はなく、伝統的製法以外のあらゆる製法が認められていました。

製法が現在のものに定められたのは、1970年。この年にシャンパンと同じ伝統的製法だけに制限されることとなりました。ホセ・ラベントス氏が初めて製造してから約100年の歳月の後の出来事でした。シャンパンが1927年~30年代にかけて、現在のような規則を定めたのに比べると、規制によるカヴァの製造制限の設定までは長い時間を要しました。1986年にスペインがEUに加盟し、それまで制限がなかった原料ブドウの地理的な制限を求めたことで、現在のような産地が定められることになりました。

カヴァのぶどう品種とは?

カヴァに使用されるぶどうの品種は白ブドウが5種(チャレッロ、マカベオ、パレリャーダ、シャルドネ、スビラ・パレン)、黒ブドウが4種(ガルナッチャ、モナストレル、トレパ、ピノ・ノワール)、全部で9つの品種が認定されています。

中でも、主要な品種はチャレッロ、マカベオ、パレリャーダの3種類です。

  • チャレッロ

固有品種の中で、最も高品質と考えられている白ブドウです。チャレッロから製造されるワインは力強くフルボディ。多くの有名生産者がチャレッロ100%のキュヴェを造っています。過熟すると土の香りをもつことが特有のアロマの原因の1つだと考えられています。近年の研究で抗酸化物質が非常に多く含有していることが判明し、注目を集めています。

  • マカべオ

リオハのヴィウラ、フランス・ラングドックのマカブーと同一品種。萌芽が遅く霜害を受けにくいため、カタルーニャでは標高の低い畑に植えられることが多いブドウです。伝統的なリオハの白ワインのように熟成にオークを使わなければ、ややアロマティックな品種です。

  • パレリャーダ

アロマティックでデリケートな比較的低アルコールのワインを造る白ブドウ。その特徴から、甘口ワインにも利用されています。萌芽が早く霜害に合いやすいため、カタルーニャでは標高の高いところで栽培されますが、ブドウの成熟はとても遅く収穫は最後にされます。

カヴァとシャンパンの違いは?

どちらも同じ製法で造られるスパークリングワインですが、フランス・シャンパーニュ地方のものをシャンパン、スペイン・カタルーニャを中心としたエリアで造られるものをカヴァと呼びます。どちらも様々な規定をクリアしたワインだけが名乗ることを許されます。最大の違いは使われるブドウ品種の種類で、カヴァにはカタルーニャ固有のブドウ品種が用いられています。

カヴァの楽しみ方は?

シャンパンに比べてリーズナブルで手の届きやすい価格。日頃楽しむデイリーワインとして楽しめます。

  • ホームパーティで!

酸味が低く比較的飲みやすいので、ホームパーティでワインを普段あまり飲みなれていない人と楽しむのにも大活躍。特にロゼはセニエ法で造ることが義務付けられているので、華やかなベリー系のアロマを持つフルーティなタイプが多く、濃いピンク色の華やかな見た目は、パーティーに最適です!

  • 料理に合わせて!

うっすらと焼けたゴムや土のようなアロマを楽しむには、料理と合わせるのがオススメです。同じ香りをもつ根菜やオイルを使った料理、甘辛いタレやソースで味付けをした料理などとの相性が良いです!アヒージョなどに合わせるのも 。

  • シャンパンの代わりに!

伝統的方式で造られているスパークリングワインとしてはお手頃な価格で購入することができるので、普段なかなか手の届かないシャンパンの代わりとして楽しむことができます。シャンパンにより近づけたお味をお探しの場合には、シャルドネのブレンド比率が高いものの方が、酸味や香りも近くオススメです。

オススメのカヴァのブランドを2つご紹介します!

新鮮で爽やかな地中海特有の雰囲気を楽しめる、高級カヴァとスティルワインのブランド。比較的若いブランドではありますが、先人達が愛して止まない個性的なワイン作りを反映して生まれたブランドです。新鮮で風味豊かな味わいは、様々な料理と素晴らしいマリアージュを可能にします。

●Roger Goulart(ロジャーグラート)

1882年創業の老舗であるロジャーグラートは、カヴァのパイオニアから直接製法を学び、古典的あるいは伝統的と呼ばれる製造方法を続けており、瓶内にて行う長期熟成が、上品で完璧な仕上がりを演出しています。手間を惜しまない長期熟成されたカヴァが特徴。

どこで楽しめる?

このようにスペインを代表するアルコールの一つであるカヴァは、ご家庭はもちろんのこと、ほぼ全てのスペイン料理店で楽しむことができます!こちらに在日スペイン商工会議所が認定したスペインレストランの一覧があるので確認してみてください!

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